【2024年】米国株オプション取引とは?メリットと始め方を徹底解説

この記事を読んでいるあなたは、

  • 米国株オプション取引って何?
  • 米国株オプション取引のメリットは?
  • どの証券会社で取引できるの?
  • どうやって始めるの?やり方は?

上記のように考えているかもしれません。

今回は、そんなあなたに向けて「米国株オプション取引とは何か、米国株オプション取引のメリット・デメリット、取り扱い証券会社、はじめ方」などをわかりやすく解説したいと思います。

「米国株のオプション」と聞いてピンとくる人は少ないかもしれませんが、米国ではプロの投資家から一般投資家まで幅広く利用されているメジャーな投資手法です。

日本とは違い対象の原資産は多く、流動性も非常に高いため、米国株オプションに挑戦してみるメリットは多いですので是非活用してみましょう!

オプション取引とは?

引用:外為どっとコム

オプション取引が分からない人向けにまずは簡単にオプション取引について説明します。

知っている方は読み飛ばしてください。

オプション取引とは、「①あらかじめ定められた期日(満期日)までに ②ある商品(原資産)を ③あらかじめ決められた価格(権利行使価格)で ④売買できる権利」を売買することをいいます。

具体的に考えてみましょう。

【テスラ株、現在株価:200ドル】
①来月末までに
②テスラ株を

③200ドルで
④買う権利(10ドル)
この買う権利を購入する。

このテスラ株の例は、「コールの買い」というオプション取引方法です。

コールの買いとは、”買う権利を買う”ことです。

この例の場合、今200ドルのテスラ株を来月末に同じ価格の200ドルのまま購入できる権利を買うという取引です。

【来月末に250ドルまで上昇していた場合】
200ドルで買う権利を行使し200ドルで買い、そのまま250ドルで売却すれば50ドルの利益となります
買う権利の購入費用10ドルを引いて純利益は40ドル。
【来月末に150ドルまで下落していた場合】
150ドルに下落しているときに200ドルで買っても損をするだけなので、買う権利を放棄します。
この場合、買う権利の購入費用の10ドルが損失となります。

オプション取引には、コールの買いを含め以下の4つの取引方法があります。

  • コールの買い
  • コールの売り
  • プットの買い
  • プットの売り

この4つの取引方法を組み合わせることで、様々なオプション戦略を組み立てることができます。

もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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米国株オプションとは?

米国の証券オプションは、アメリカ国内の証券取引所で取引されるオプションのことを指します。

米国のオプション市場は非常に活発で、世界最大の証券オプション市場です。

日本のオプション市場では「日経225オプション」以外はほとんど取引されていません。しかし、米国のオプション市場でSPYなどの指数オプションに加えてアップルやテスラといった個別銘柄のオプションの取引も活発です。

【主な取引所】

  • シカゴ・オプション取引所(CBOE)
  • インターナショナル・セキュリティーズ取引所(ISE)
  • ニューヨーク証券取引所(NYSE)
  • NASDAQ

CBOEとISEは、アメリカの二大オプション取引所として知られており、全体の取引量の7割以上を占めています。

世界のデリバティブ市場規模 (引用:日本取引所グループ)

この図は、世界のデリバティブの市場規模を表したものです。デリバティブなので全てがオプションではありませんが、日本の市場規模とアメリカの市場規模の違いは感じていただけると思います。

米国株オプションの種類

米国株オプションには大きく分けて2つの種類があります。

「現物オプション」と「先物オプション」です。

現物オプション

株式型と指数型、ETF型の3種類があります。

株式オプション個別株を対象としたオプション。ADRも対象です。
指数オプション指数を対象としたオプション。
ETFオプション上場投資信託を対象としたオプション

指数オプションには、例えばVIX指数を対象としたものがあります。

ETFオプションは様々ありますが、取引額上位はSPDR S&P500ETFやインベスコQQQが占めています。

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先物オプション

先物オプションは、先物を対象としたオプションで様々な先物商品が対象となっています。

指数オプション株価指数を対象とした先物オプション。
通貨オプションドル円などの通貨を対象とした先物オプション。
暗号資産オプションビットコインなどの暗号資産を対象とした先物オプション。
債券オプション債券を対象とした先物オプション。
金利オプション金利を対象とした先物オプション。
コモディティオプションエネルギーや農産物、金属、商品指数を対象とした先物オプション。

米国株オプションンの制度概要

取引時間(日本時間)通常:23時半~翌6時
夏:22時半~翌5時
権利行使タイミング株式:アメリカンタイプ(いつでも権利行使可)
指数:ヨーロピアンタイプ(満期日のみ権利行使可)
満期当月と翌月。これに加えて3か月ごとに満期が設定されている場合が多い。
取引単位100株(枚)単位
権利行使価格0.5~5ポイント幅
オプションプレミアム3ドル以下:0.01刻み
3ドル超:0.05刻み
決済方法期中の売買。満駅前の権利行使。満期での自動権利行使。満期権利消滅。※指数は現金決済

取引時間

通常時間:23:30~翌6:00

サマータイム:22:30~翌5:00
※3月第2日曜日~11月第1日曜日

権利行使のタイミング

株式:アメリカンタイプ
指数:ヨーロピアンタイプ

アメリカンタイプは、いつでも権利行使可能なタイプで、ヨーロピアンタイプは満期日にのみ権利行使が可能です。

アメリカンタイプでは、オプションの売りの場合、いつでも権利行使をされる(割当)可能性があります。

米国株オプションの取引単位

株式オプション1枚あたり株式100株相当です。

満期日

【株式オプションの満期日】

Monthlyもの:第3金曜日の引け
Weeklyもの:毎週金曜日の引け

人気があるETF(S&P500に連動するSPYなど)のオプションは月曜日~金曜日毎日満期が設定されています。

権利行使価格

銘柄によりますが、一般的には0.5~1ポイント幅から設定され、値がさ株は2.5幅~5ポイント幅となります。

プレミアムの刻み

3ドルまで:0.01刻み
3ドルを超えると0.05刻み

※銘柄によって異なります。上記は一般的な場合。

ただし、流動性の高いETFはプレミアムが0.01刻みで設定されることもあります。

決済方法

米国株オプションの決済方法は4つあります。

  1. 期中での売買
  2. 満期前権利行使による売買
  3. 満期自動権利行使による売買
  4. 満期権利消滅

 

【おすすめの米国株オプション証券会社】

  • ウィブル証券
    4.5

    ウィブル証券

    世界4000万人が利用!スマホアプリ対応。
    「米国株オプション」取引手数料最安値。
    米国株・ETF約7,000銘柄を取り扱い。
    テクニカル指標や描画機能などの取引ツールが充実。

  • サクソバンク証券
    4.2



    世界(米国・中国・欧州株)の株式・ETFを取り扱い。
    高機能取引ツール「SaxoTraderGO」を無料提供。
    配当金再投資(DRIP)対応。

  • IB証券
    3.5

    外資系証券会社ならではの豊富な取扱商品。
    大口取引で手数料大幅値引き。
    API利用や自動売買もできるほど拡張性に優れたプロ投資家向けの高機能取引ツールが利用可能。

オプション取引の魅力とメリット

オプション取引に共通する魅力とメリットを解説します。

買い手の損失は限定されている

画像引用:日本証券所グループ

株価が上昇すると見込んでコールを買い、予想が外れた場合でも損失は支払ったプレミアムの額に限定できます。

、実際に株価が上昇した場合の利益は理論上無限大です。

つまり、オプションの買いでは、損失を限定しつつ利益を最大化する取引ができます。

買い手はレバレッジをかけることが可能

オプションの買い手はプレミアムの金額だけで取引できます。

そのため、現物であれば大金が必要な取引でも、オプション取引であれば買い手はプレミアムの金額だけで現物と同様の取引が可能です。

売り手はプレミアムを受け取ることが可能

オプションの売り手は、買い手に、コールオプションまたはプットオプションを譲渡する対価として「プレミアム」を受け取ることができます。

ただし、予想外に原資産が変動した場合の損失は理論上無限大なので注意が必要です。

この他にもオプション取引には様々なメリットがありますが、長くなるので割愛します。

詳しく知りたい知りたい方はこちらをどうぞ。

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米国株オプション取引の魅力とメリット

前章で紹介したような「損失限定」「レバレッジ効果」などは米国株オプションでも享受できるメリットです。

この章では、”米国株オプションならでは”の魅力とメリットについて日本のオプション市場と比べながら解説します。

市場規模が桁違いに大きい

米国株オプションの市場規模は非常に大きいです。

日本で最も流動性の高い日経225オプションと米国のS&P500指数オプションで1日の平均取引量を比べてみましょう。

日経225オプション:約9万枚

米国S&P500指数オプション:580万枚

つまり、米国の方が60倍以上の規模が大きいことになります。

もちろんオプション取引は指数オプションだけでなく個別株オプションもあるため一概に比較はできませんが、個別株オプション市場でも米国の方が圧倒的に大きいです。

市場規模の大きさは流動性の高さと大きく関係してくるため、取引する上で非常に重要な要素となります。

流動性が高い

引用:moomoo証券

米国株オプション市場は、直近限月だけでなく1年先や2年先などの長期でも充分に取引されているため流動性が高いです。しかし、日経225オプションでは、直近限月の流動性はあるものの1年先や2年先の取引はほとんど行われておらず、長期的な流動性は低いです。

また、米国株オプションは取引量そのものが日本とは桁違いに大きいため、この点でも流動性が非常に高く、取引が行いやすいのが大きなメリットです。

米国株オプションの中でも特筆すべきなのは「個別株オプション」の流動性の高さです。

日本にもかぶオプと呼ばれる個別株オプションがありますが、認知度が低く流動性が低いです。対して、米国株オプションの個別株オプションは認知度も高く取引も活発で流動性が非常に高いです。

例えば、テスラ株のオプション出来高は、100万件を超えており、どの満期日、どの権利行使価格についてもかなりの取引量があります。

流動性が低いと思ったように権利行使できない可能性も考えられるため、流動性の高さは米国株オプションの大きなメリットだと言えるでしょう。

個別株オプションの対象銘柄が多い

個別株オプションの対象銘柄が多いのも米国株オプションの魅力の一つです。

先ほど、少し紹介したように日本でもかぶオプと呼ばれる個別株オプション市場があるので、比較して見てみましょう。

日本(かぶオプ):224銘柄
米国:3000銘柄以上

このように米国の個別株オプションは、日本の10倍以上の対象銘柄があります。日本ではトヨタやソニーなどの大企業の銘柄や一部のETF・REITの取扱いしかありませんが、米国の個別株オプションでは、GAFAMからペニー株まで数多くの銘柄の取扱いがあります。

オプション対象銘柄の豊富さも米国株オプションに軍配が上がります。

「かぶオプ」について知りたい方はこちら

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LEAPSの取扱がある

米国のオプション市場には、LEAPSというオプションがあります。

LEAPS:満期までの期間が9か月以上の超長期オプションのこと。Long-term Equity Anticipation Securitiesの略称。
LEAPSは超長期のオプションであるため、長期的な資産運用のポートフォリオにも組み込むことができます。
また、オプションは満期までが長ければオプション価格が安くなる傾向にあり、LEAPSでは少額かつローリスクで資産運用ができます。
このように、LEAPSは長期的な視点で取引でき、ローリスクなので手間が省けます。そのため、LEAPSは米国株オプション初心者に特に最適です。

権利行使がいつでもできる

米国株オプションはアメリカン・タイプを採用しています。

アメリカン・タイプ:いつでも権利行使ができる
ヨーロピアン・タイプ:満期日にしか権利行使ができない

米国株オプションでは、いつでも権利行使ができるため、大きく原資産価格が変動したタイミングで自由に売買できます。

日経225オプションやかぶオプなどの日本のオプション市場は、ヨーロピアンタイプであるため満期日にしか権利できません。

この自由度の高さが米国株オプションの大きな魅力の一つです。

米国株オプションの注意点とデメリット

一般口座でしか取引できない

米国株オプションは特定口座での取引はできません。

取引は「一般口座」で行う必要があります。
ちなみに米国株オプションに限らず、オプション取引は全て一般口座です。

利益は雑所得として総合課税となり、20万円以上の利益が出た場合は確定申告をする必要があるのでご注意ください。

以下のフローチャートで確定申告が必要かが確認できます。

オプション取引の税金についてはこちらを参考にしてください。

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取り扱っている証券会社が限られる

米国株オプション取引は、SBI証券や楽天証券では取り扱っていません。また、その他主要ネット証券・対面証券でも取扱いがありません。

取扱がある証券会社は国内では3社に限られ、あまり聞いたことがない証券会社だと思います。

このトピックに関しては次の章で詳しく解説します。

米国株オプションの取扱がある証券会社

証券会社名特徴公式HP

ウィブル証券
  • 業界最安の手数料
  • テクニカル指標や描画機能が充実
  • 口座開設時に入金しなくていい
ウィブル証券公式

サクソバンク証券

  • 取扱商品が豊富
  • 取引ツールが高機能
サクソバンク証券公式

IB証券
  • 取扱商品が豊富
  • 取引量が多ければ手数料が安い
  • API利用や自動売買が可能
IB証券公式

米国株オプション取引ができるのは、「ウィブル証券」「サクソバンク証券」「IB証券」の3社のみです。

これら米国株オプションの取扱がある証券会社について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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米国株オプション取引の始め方

①証券会社を決めて口座開設

初めに口座開設をしたい米国株オプションの証券会社の公式サイトにアクセスし、口座開設の申請をします。

いきなり、オプション口座は開設できないので、まずは各証券会社の口座を開設します。

②口座開設手続き

次に、口座開設申請フォームに住所、氏名、生年月日などの個人情報を入力します。

マイナンバーカードや運転免許証などの顔写真付きの身分証明書をスマートフォンで撮影し、そのデータをアップロードして本人確認書類を提出します。

審査完了後、数日でメールと封書が届きます。

封書にIDとパスワードが記載されているので、それを使用して取引ツールなどにログインできます。

③オプション口座の申請

別途、オプション口座の解説申請をする必要があるので、オプション口座開設申請をしましょう。

しかし、年収や資産額、投資経験によってはオプション口座が開設できないことがあるので注意してください。

開設ができたら、初回入金を行います。
サクソバンク証券は10万円、IB証券は100万円の初回入金が必須です。

入金が終わればいよいよオプション取引ができます!

まとめ

今回は、米国株オプション取引の概要やメリット・デメリットなどについて解説しました。

日本とは違いオプション市場が活発な米国のオプションにもぜひ挑戦してみてください。

この記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

>米国株オプション取引「ウィブル証券」

米国株オプション取引「ウィブル証券」

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