オプション取引はやばい?その理由や大損した実例などを徹底解説

オプション取引と検索すると「オプション取引 やばい」「オプション取引 大損」などの検索予測が出てきます。

そして、このサイトに辿り着きこの記事を読んでいるあなたは、

  • オプション取引はやばい?
  • オプション取引のデメリットは?
  • オプション取引で大損しないための方法は?

上記のように考えているかもしれません。

今回は、そんなあなたに向けて「オプション取引はやばいのか、オプション取引のデメリット、大損しない方法」などをわかりやすく解説したいと思います。

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オプション取引とは

オプション取引とは
引用:外為どっとコム

オプション取引とは、あらかじめ定められた期日までに、ある商品(原資産)を、あらかじめ決められた価格で、売買できる権利を売買することをいいます。

オプションの買い手は、売買の権利を行使するか放棄してしまうかを選ぶことができます。そのため、不利な取引と判断すれば権利を放棄すればよく、損失は権利の購入代金(プレミアム)に限定されます。

反対にオプションの売り手は、不利な取引の場合でも買い手の権利行使に応じる義務があり、損失が無限大に拡大するリスクがあります。メリットは買い手からプレミアムを受け取ることができることです。

オプション取引がよく分からない方はこちらの記事を見てみてください。

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オプション取引はやばい?

結論、オプション取引はやばくはありません。

オプション取引がやばいと思われる理由はいくつかあると思いますが、「オプション取引についての知識がない」というのがやはり一番の理由だと思います。

オプション取引はメリット・デメリットを理解し、適切なリスク管理の下で取引をするのであれば全くやばくないです。

もちろん取引方法によっては損失が大きく拡大する可能性もあるため、知識がない状態で手を出せば危険ですし”やばい”ので注意は必要です。

しかし、全く無知識で行う投資はオプション取引に関わらず危険なのは言うまでもありません。現物株でも投資信託でもFXでも損失が発生することはありますし、間違った投資を行えば資金を大きく減らしてしまう可能性があります。

オプション取引がやばいと言われる3つ理由

前章でもオプション取引がやばいと言われる理由について少し解説しましたが、ここではさらに詳しく解説します。

オプション取引がやばいと言われる理由は3つ挙げられます。

  • オプション取引が複雑で分かりにくい
  • 「売り」の損失が無限大
  • レバレッジをかけることができる

オプション取引が複雑で分かりにくい

オプション取引は、先物取引などと同じデリバティブと呼ばれる金融派生商品の一種です。

デリバティブ(金融派生商品):株式や為替などの原資産から派生した取引されている金融商品のこと。
デリバティブは非常に複雑で、オプション取引は先物取引と比べても多様な取引戦略があり、場合によっては数学的知識が必要となります。
オプション取引は歴史が浅く複雑であり一般的に馴染みが全くないため、多くの方が「オプション取引=危険」と考えてしまうのかもしれません。
しかし、オプション取引の仕組みについて理解し適切なリスク管理ができれば、オプション取引は決して危険なものではないです。

オプションの「売り」の損失が無限大

オプションの「売り」では損失が無限大であるため、巨額の損失を被る可能性があります。

オプションの売り手は、オプションの買い手から原資産の値動きに関わらずオプションプレミアムを受け取ることができます。ただし、買い手から権利行使されると必ず応じなければなりません。

【コール・オプションの売り】

例えば、上の図のコール・オプションの売りの場合、利益はプレミアムに限定されていますが、原資産が上昇すれば損失は理論上無限大に拡大します。

このようにオプションの売りは、利益限定・損失無限大であるため、使い方を間違えると非常に危険です。

この危険性ゆえに「オプションはやばい」と言われていると考えられます。

レバレッジをかけることができる

先ほど、コールの売りについて解説しましたが、オプション取引=損失無限大というわけではありません。

オプションの「買い」の場合は、オプションの売りとは反対に利益無限大・損失限定です。

以下の図はコールオプションの「買い」です。

コールオプションの買いでは、損失はプレミアムに限定されていますが、原資産の上昇による利益は理論上無限大に拡大します。

このとき、現物であれば大金が必要な取引でも、オプションの買いであればプレミアムの金額だけで現物と同様の取引ができるので、10倍以上のレバレッジをかけることも容易です。

例えば、1株200ドルのアップル株で取引する場合

現物株オプションの買い
アップルの株価:200ドルアップルのプレミアム価格:10ドル
200ドル×100株=20,000ドル10ドル×1単位(100株)=1,000ドル

これはあくまで例ですが、100株のポジション費用は、現物では20,000ドルですが、オプションでは1,000ドルですみます。つまり、この取引の場合オプションでは20倍のレバレッジをかけることができています。

レバレッジ=危険と思われることも多いです。

しかし、オプション取引の場合は、損失は最初に支払うプレミアム価格に限定されているため安全にレバレッジをかけることができます。

レバレッジをかけることができることもオプション取引がやばい・危険と言われてしまう要因の1つですが、むしろそれがオプション取引の強みであり魅力です。

アップルなどが取引可能な米国株オプションに興味ある方はこちらの記事をどうぞ

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オプション取引が向いている人の特徴

情報収集能力がある

投資において情報収集能力は必須のスキルなので、情報収集能力がある人はオプション取引にも向いています。

株価変動要因や市場動向を知るため、オプション取引について学ぶためにも情報収集は必要です。情報収集能力があればオプション取引についての知識もスムーズに入り、日々の取引でも効率よく状況を把握し取引に役立てることができます。

明確な株価変動要因がある中で、情報収集能力がないゆえにその株価変動要因を知ることができず、方向性を見失ってしまえば損失を拡大させてしまう可能性さえあります。

余裕資金がある

オプション取引のようなデリバティブ商品は、生活資金を除いた余裕資金で取り組むのが大前提となります。

余裕資金にまで手を出してオプション取引をしていれば、それは投資ではなくギャンブルです。

そのため、余裕資金がある人はオプション取引に向いていると言えるでしょう。

オプションの「買い」であれば、数千円〜数万円もあれ十分に始めることができるので余裕資金が多くない方はオプションの買いから始めることをおすすめします。

オプション取引の必要資金についてはこちらの記事で解説しているので参考にしてみてください。

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オプション取引で大損・破産しないための方法

初心者はオプションの売りは使わない

オプションの売りは基本的に使うべきではありません。

オプションの買いが損失限定なのに対して、オプションの売りは損失無限大であるため、使い方を間違えると非常に危険です。

オプション取引で大損や破産に陥るケースはオプションの売りであることが多いので、特に初心者の方にはおすすめしません。

まずは、損失が限定されているオプションの買いから始めることをおすすめします。

※カバード・コールやキャッシュ・セキュアード・プットなどの現物株や買付資金を用意して行うオプションの売りは除きます。

最大損失額は余裕資金の範囲内

オプション取引でポジションを取る前には一度立ち止まり、最大損失額を想定してみましょう。

最大損失額が余裕資金の範囲内になっているかを確認するべきです。

もし余裕資金の範囲内でなければ、ポジションを縮小してみるか違う戦略に変えるなど何かしらの対策を打ちましょう。

非常にシンプルなことですが、オプション取引で大損・破産しないためには有効な手法だと思います。

オプション取引のメリット

買い手は損失限定・利益無限大

オプションの買い手は損失限定かつ利益は無限大です。

損失は最初にオプションを買った際の金額(オプションプレミアム)の額のみに限定されます。そして、利益には上限がないため利益は理論上無限大と言えます。

売り手はプレミアムを受け取れる

オプションの売り手は、買い手からの権利行使に応じる義務がある代わりにプレミアムを受け取ることができます。

大抵の場合、オプションの売り手に権利行使義務が発生することはないですが、権利行使義務が発生した場合の損失額は無限大に拡大する可能性があるため注意が必要です。

どんな相場でも利益を出すことが可能

下落↓横ばい→上昇↑
現物取引××
信用取引×
先物取引×
オプション取引

現物取引では株価が上昇したときにしか利益が得られませんが、信用取引や先物取引では上昇と下落のどちらでも利益を求めることが可能です。

しかし、これらの取引では値動きがない「横ばい」の場合には利益を上げることができません。

オプション取引では、この横ばいの場合でも利益を出すことができます。そして、もちろん上昇と下落の両方の局面でも利益をだすことが可能です。

オプション取引のデメリット

満期日があるので塩漬けできない

オプション取引には、満期日があるためポジションを持っている商品を塩漬けにすることができません。現物株などであれば塩漬けができるため、含み損が発生していても塩漬けにして株価の回復を待つことができるので、この点は大きなデメリットの一つです。

塩漬け:値下がりしてしまった株などを処分せずに置いておくこと

売り手の損失は無限大

先ほども説明したとおり、オプションの売り手の損失は無限大であるため、大きな損失が発生してしまう可能性があります。

損失発生を想定したリスク管理を行なった取引をするのであれば問題ないですが、リスク管理を疎かにして売りを行うのはおすすめできません。リスク管理はしっかりと行いましょう。

オプション取引で大損した実例

2024年8月日経平均がブラックマンデー越えの大暴落を記録したときのオプション取引での大損の実例です。
※私自身の体験ではなく友人から聞いた話なので内容は一部改変しています。

8月の暴落の少し前から日経225オプションのオプションの売りで大きなポジションを持っていたAさんが大損した当事者です。
Aさんは、オプションの売りをメインで取引していたため、今までは多くの場合で利益を上げることができていたようで、年間数百万円の利益を上げていたそうです。
しかし、2024年8月1日〜8月3日のたった3日間で日経平均株価は7000円以上の暴落を記録しました。
Aさんは多額の売りポジションを持っていたため市場が過去最大の下落を記録した8月3日時点で約7億円の評価損が発生。
幸い株価が急回復したため、最終的には数千万円の損で決済することができたようですが、過去数年間積み上げてきた利益は全て吹っ飛んだそうです。

オプション取引デビューにおすすめの証券会社

「米国株オプション」のおすすめ証券会社

米国株オプションでは、指数オプションだけでなく個別株オプションの取り扱いがあり、日本のオプション市場に比べても圧倒的に大きいです。

そのため、オプション取引は米国株で行うことをおすすめします。

日本で米国株オプション取引ができるのは、「ウィブル証券」「サクソバンク証券」「IB証券」の3社のみです。

証券会社名特徴公式HP

ウィブル証券
  • 業界最安の手数料
  • テクニカル指標や描画機能が充実
  • 口座開設時に入金しなくていい
ウィブル証券公式

サクソバンク証券
  • 取扱商品が豊富
  • 取引ツールが高機能
サクソバンク証券公式

IB証券
  • 取扱商品が豊富
  • 取引量が多ければ手数料が安い
  • API利用や自動売買が可能
IB証券公式

初心者の方にはウィブル証券がおすすめですが、詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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「日経225オプション」のおすすめ証券会社

証券会社手数料日経225ミニSQ決済の手数料
マネックス証券

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楽天証券

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auカブコム証券

0.22%必要
岡三オンライン証券

0.176%×無料
GMOクリック証券

0.198%×必要

※「岡三オンライン証券」と「GMOクリック証券」は既にオプションサービスを終了。

総合的にはマネックス証券がおすすめです。

それぞれの証券会社のサービス比較はこちらの記事をどうぞ。

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まとめ

今回はオプション取引がやばいと言われる理由や大損しないための方法などについて解説しました。

この記事が参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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